ロータスホルダー物語
a i , のチベット香立て、ロータスホルダーは、ネパールで手作りで仕上げています。
当初、私自身てっきり型抜きで作っていると思っていたのですが、
検品の際に、よくよく見ると微妙に大きさと形が違うことに気づき、
「え!?もしかして全部手で形成してる??」
と、ようやく気づき、その後毎回微妙に大きさが変わっていくホルダーを見て、
やはり。。と確信した次第です。
ネパール在住時、商品制作をお願いする工場には、
必ず自ら出向いて、信頼できる工場かをまず判断していたのですが、
ホルダーは、チベット香をお願いしている工房に発注しているので、
制作工程を知らなかったのです。。
ネパールからは、こんな木箱で届きます。
釘で打ち付けてあるので、まずはこじ開けて開封します。
次に、梱包を全て開封していきます。
ちなみに、この時の梱包は、a i , 史上最高に素晴らしい出来で、
思わず写真を撮り「次回もこの梱包でお願いします」と、
ホルダー発注時に指示を出したものの、
今回、この状態の梱包で送られることはありませんでした。。
嗚呼、前回これほど上手くできたのに、一体なぜ。。
とか考えはいけません。毎回違う。それがネパール。
ただそれだけのことです。一喜一憂してはいけません。
少々のことでは、へこたれない精神が大切です。
嗚呼、なんという素晴らしい梱包。
この写真を送り、この梱包をお願いしましたが、
今回、この状態では届きませんでした。
嗚呼、一体なぜ。。
とか考えてはいけません。無心が大切です。
素晴らしい!なんと考え抜かれた無駄のない梱包!
これができるのに、一体なぜ今回は、、
など考えてはいけません。
次回こそ、できるかもしれないのです。諦めてはいけません。
なぜなら。。
。
。
。
がーん。
数年前、届いたホルダーほぼ全て破損!なんてこともありました。
それに比べたら、だいぶ改善しました。
さすがに、ここまで酷い破損は、この一度きりでしたが、
開封するまでドッキドキ!なんていうスリリング検品に慣れているので、
今だに荷物を開封するまでは、心落ち着きません。
気を取り直して。
ネパールから届いたホルダーは、日本で検品の上パッケージしていますが、
検品の際に問題が見つかれば、修繕できるものは全てお直しします。
まずは、全てのホルダーを検品して、修繕が必要なものと、
そのまま販売できるものと分けます。
今回の便は、半分以上の修繕が必要でした。
よくよく見ると、黒い塗料が剥がれて、テラコッタが見えてしまっています。
この小さな点の状態に塗料が剥がれた部分をお直しします。
この塗料が剥がれた部分に、色塗りをして直します。
まずは、小さな筆で、ちょんちょん、と色を塗って、、
色を塗ったら、指でなじませて、お直し跡が残らないようにします。
これで、塗料のテカリが目立たないようになりますが、
お直し後の指は、真っ黒になります。
裏面も色ムラを発見したら、色を塗って、、
塗った跡を指でなじませます。
中にはこんなものも。
よくよく見ないと気づかないのですが、
裏面にあるはずの溝が、、ない!(右側)
そして、これは新しいバージョン。
半分だけ、溝が、、ない!(右半分)
君、新しい!
こちらは、当たりってことでいかがでしょう。
様々なトラップをくぐり抜け、お直しの終わったホルダー達は、
ようやく「◎」エリアに積まれていきます。
発送の際に欠けてしまって修繕跡が目立つものや、
修繕しても直せないものは、訳あり品として販売するので、
無駄なものは極力生み出しません。
ちなみに、この仕分けに使っているトレーも、
a i , オリジナルで作ってもらっている、チベット家具です。
チベット香の制作をお願いしている工房では、
チベット香とチベット家具を制作していて、僧侶の玉座など、大きな家具の制作や、
a i , でも取り扱っているチベット小箱や、インセンスホルダー等の制作をしています。
インセンスホルダーは、人気で品切れが続いているので、
追加オーダーしたいところなのですが、
蓋や引き出しがきちんと閉まらなかったりするので、
私が現地で検品できる状況でないと、安心してオーダーできないのです。。
入荷を待ち続けて下さっている皆さん、
またネパールに行けるよう、一緒にコロナの収束をお祈りしましょう。