ネパールからの発送

いよいよ在庫が底を尽きそうなチベット香。
ロックダウン最中、ネパールの工房でこそこそ作ってくれたお香が、
ようやく仕上がったとの連絡を受け、早速発送の手配。
通常、プチプチでお香を2重にパックして、
箱の内側も、幾重にもプチプチで補強して送って、
割れや欠けを最低限に抑えられているので、
今回もその方法で送ろうと思いきや、
ネパールの発送業者から、今回は木箱に入れて送ろうか?と提案。

質問の真意が分からず、ネット電話で直接相談。
国際便が限られる今、空港の現場スタッフが少ないから、
荷物を投げられる等、扱いが雑になる可能性が高いとのこと。
折角送るお香が粉々になって届くかも、と心配してくれた様子。
木箱で送れば安全だけど、ただでさえ送料が高額な今、
重い木箱で送ると、チベット香を値上げすることになってしまう。
厳重にパックの上、いつもの方法で送ってもらうことに。

いつもメールのやりとりがほとんどで、
直接話すのが久々だったので、ネパールの状況を聞くと、
コロナのせいで、旅行者エリアはゴーストタウンになってるよとポロリ。
コロナの現状を聞くと、コロナの死者数は300人程だけど、
経済悪化の影響などによる自殺者が、約2,000人とのこと。
実際のコロナによる死者数の7倍の方が自殺。。
この情報の出所までは分からないけれど、外貨収入を
観光に頼っているネパールの悲惨な現状が、容易に想像できます。

私が暮らしていた頃、ネパールの自殺者はゼロでした。
果たしてコロナは天災なのか、人災なのか。。
どこへぶつけたらいいか分からない憤りを感じて、
悔しくて、涙が止まらなくなりました。
ネパールの弱い立場の人たちのために、
今の自分にできる最大限をしようと、改めて思いました。