チベット香の着色料について|お詫び
チベット香をご愛用頂いている皆様に、お詫びをさせて下さい。
これまで、全ての原料を自然由来とご説明していたチベット香ですが、
化学的な着色料を使用していたことが判明しました。
昨年より、Kuru kulleの燃焼不良を受け、
ネパールのチベット香工房と原因究明をしていました。
当初、凝固剤として使用しているハーブが原因なのでは、
という見解だったのですが、お香の灰が黒いことから、
着色料が原因であることが分かりました。
チベット香の原料となるハーブやスパイス
これまで、原料は全て自然由来と説明を受けていたので、
私自身、とてもショックでした。
以下3種類について、化学的な着色料を使用していたとのこと。
着色有:Chenrezig、Kuru kulle、Spiritual home
無着色:Agar31、Padmasambhava
私からも、お客様に自然由来とご説明していたので、
事実と異なることをお伝えしてしまっていたこと、お詫びします。
私自身、知らなかったこととはいえ、
結果、お客様からの信頼を裏切ることとなり、猛省しています。
着色料以外の原料については、全てこれまでお伝えした通り、
ヒマラヤの自然由来のハーブやスパイスや鉱物等の
自然由来であることは変わりませんので、ご安心下さい。
チベット香の原料のひとつ、シナモン樹皮
化学的に着色したお香を焚いて大丈夫なのか?と
不安を感じる方も多いかと思うのですが、
これまで15年以上チベット香を販売して来て、
以来、多くの喜びの声を頂くことはあっても、
クレームを頂いたことはありませんでした。
(今回のkuru kulleの燃焼不良についてのクレームが初めてでした)
化学的なエビデンスがある訳ではないのですが、
お香として焚いている煙を嗅ぐ分には、問題ないと考えています。
特に、直接煙を嗅ぐことをお勧めしているAgar31については、
今までも無着色、これからも、もちろん無着色です。
a i , のチベット香5種類のうち、これまで着色されたお香は、
Chenrezig、Kuru kulle、Spiritual homeの3種類で、
Agar31とPadmasambhavaの2種類については、
これまでも、これからも、無着色です。
材料を混ぜ合わせ、練り上げ、棒状に整えたお香をカット。
(天日干しで縮むため、4mm長くカット)写真は、着色有のSpiritual home香
チベット香工房の説明によると、
ネパールで作られているチベット香は、そのほとんどに同様の着色がされているため、
彼らにとっては当たり前のことで、着色が問題になるとは全く考えていなかったようでした。
彼らにとっての原材料とは、お香を構成する原料のハーブや鉱物のことで、
着色については、種類を分かりやすく見分ける色分けのためであり、
伝える必要すら感じていなかったようでした。
今回、解決策として、無着色でチベット香を仕上げてもらうことにしました。
5種類を見分けるため、自然由来の着色ができないかとも考えたのですが、
日本とネパールとのやりとりでは、新たな試みが難しく、
今後は、無着色でのお香を販売することにしました。
天日干しで乾燥中のSpiritual home香(着色有)
今回、香りを確かめたところ、とても良い仕上がりになっています。
より、ピュアで安心頂けるお香になったと自負しています。
無着色のため、5種類ほぼ同じ色になってしまいましたが、
より自然なお香を皆さんにお届けできることに、安堵しています。
実際、市場に出回っているお香の多くは、
化学的な着色と香り付けをしているものがほとんどのため、
それらを焚くと気分が悪くなってしまう方にも、
a i , のお香をお選び頂き、長年愛用頂いています。
原材料をチェックするネパール人スタッフ
乾燥したチベット香を糸で巻く工程
自然なお香を求めて、a i , のチベット香を愛用頂いている方も多く、
今回のことで、信頼を失ってしまわれる方もいるかと思いますが、
事実に向き合い、真摯にありのままをご説明することが、
再び信頼を頂ける唯一の方法かと思い、ご説明とお詫びをさせて頂きます。
今回、改めてネパールとの仕事の難しさを感じ、
しばらく落ち込みましたが、いつも喜びの声を寄せて頂いている、
a i , のチベット香を愛用頂いている皆さんのために、
そして、私自身が自分のモノづくりに誇りを持つために、
より一層、真摯に商品作りに向き合いたいと思っています。
長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
今後とも、a i , のチベット香を愛用頂ければ幸いです。
a i , わたなべ かおり